予想外の展開が続く、という感じですね。
前半は、ともだち視点による過去の経緯の説明。いろいろな出来事が、こういう経緯で行われたと明らかにされるのは、興味深いですね。
後半は、昭和30年代風の世界で、壁に隔離されて生きる人々。特に、サナエが美人ではないにもかかわらず可愛いところがあって魅力的ですね。街頭テレビにプロレス、という世界が未来に再び繰り返される可笑しさと恐ろしさも感じられます。
負傷したオッチョをかくまう少年もドキドキしますね。
しかし、神様登場は全く意外な展開でした。しぶといですね、神様。
ヨーロッパ最大の漫画賞!? §
で、気になるのは帯に書かれた「ヨーロッパ最大の漫画賞 アングレーム国際漫画賞最優秀長編賞受賞!!」の文字です。こんな、日本の、しかも特定の時代に限定された漫画で、しかもまだ完結していないものが、こういう国際的な賞を取れてしまうのでしょうか。それとも、そういう感じ方は間違いで、特定の国、時代に密着しているからこそ、遠く離れた人達には魅力と感じられるのでしょうか。